IT業界の職場ではエンジニアから身を立てた管理職がC言語を習得していることがよくあります。それはつまり、管理職になりたいというときには最初からC言語を習得しておくのは賢明な考え方であると言えるのではないでしょうか。実際に、昇進によってそのまま出世できるようになる場合も少なくはありません。

全体としてC言語を活用できるレベルのエンジニアが減っている影響を受けて、有能な人材であれば多くのプロジェクトに参入する機会が与えられます。同じ社内で多様な現場で仕事をして社内のプロジェクトの理解と人材の特徴の把握ができている状況になると管理職としては適格になります。結果として昇進の機会があれば抜擢される可能性が高くなるのです。

C言語を当然のように使っている職場ではその中でも突出したスキルがない限りは昇進することは難しいですが、人材が少ない状況にある職場ほど優先して管理職に引き上げられることが多いでしょう。それによって転職してしまうリスクを減らし、有能な人材を囲い込むようにしているのです。
この観点から考えると転職によって管理職になる可能性も開けていると言えます。C言語を使用して広くプログラミングに携わってきた経験とそのスキル自体が評価されて採用につながることが多いからです。

また、管理職として仕事をしていきたいというときにC言語が有用なのは需要が高いことに加えて、他の言語がC言語を参考にして構築されていることが多いという面もあるでしょう。実際に管理職になったときに現場のエンジニアの考え方を理解したり、他の言語を使っている現場の牽引をしたりするときに役立つのです。